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トリコモナスが家庭内感染するまでのプロセス

2019年08月31日
薬を飲む男性

トリコモナスに感染した人がそのことに気付かずに普段通りの生活をしていると、それだけで家庭内感染を引き起こす可能性が考えられます。
症状に気が付いたら蔓延させないうちに対処することが大事になりますが、どのような感染ルートがあるのか知っておくとより注意することができます。

プロセスとして多いのは性行為による感染であることから、夫婦で家庭内感染してしまうことは多いです。
トリコモナスは原虫が原因で、水分があるところだと長生きすることができる性質があり、女性の膣内に入ってしまうと生き延びるための条件が良い場所で、長くとどまることになるでしょう。
コンドームなどを使用せずに性行為をすれば女性の膣内から男性の性器に原虫がうつることが考えられ、どちらか一方だけが治ってもループ感染してしまう可能性が考えられます。

女性の体で原虫が生きやすいところは他に子宮頸部や下部尿路があり、生理やオリモノなどで陰部は原虫にとってとても快適な場所になりやすく、ナプキンやタンポンなどでより湿度を高めてしまうことがあります。
下部尿路は男性にも感染が考えられる部分で前立腺も注意しなければならない場所です。
自覚症状があっても治療に取り組まなければ、体内で長く生き延び増加する可能性もあるため、より感染する率が高まってしまいます。

性行為で両親が感染するだけでなく、接触がなくても子供にもうつる可能性があります。
トイレの便器に原虫がつけば水分が多く長生きできるため、感染者と同じ便器を使用した家族みんなが陰部に感染する可能性がある場所です。
温水洗浄便座なども陰部をきれいにするために使用するものですが、家庭内感染の原因になってしまうことが考えられます。

お風呂場でタオルを共用することも感染ルートとして大きく、感染部分を拭いたタオルには原虫が付きやすく乾燥しなければ生き残ってしまうためです。
浴槽も注意が必要で、座ったりまたいで入ったりすると感染部分が浴槽に付着しやすいためトリコモナスの原虫がうつる可能性が考えられます。

もしもトリコモナスに家庭内感染してしまったら

家庭内感染してしまったら、原虫がいる人全員で治療に取り組まないとまた再発してしまう恐れがあるので、みんなでクリニックを受診したほうがよいでしょう。
女性は自覚症状が出にくいため、パートナーの男性に症状があれば検査を受けたほうが安心です。
黄色いオリモノの量が増えたり悪臭がしたり、陰部に強いかゆみのある時はトリコモナスの感染を疑うべきです。

男性は排尿時に分泌物が多くなることで、ある程度感染の有無が判断できます。
男性も無自覚であることが多いので、女性が感染していれば調べてもらいましょう。
尿道や陰茎包皮、前立腺から精巣などに感染すると、炎症を起こすことがあります。

フラジールという薬はトリコモナスの治療に適していて、感染症の中でも原虫が原因である症状に効果的な抗原虫作用と殺菌作用を持っています。
主成分にメトロニダゾールという成分が使われていて、原虫が成長や増殖するのに必要な細胞のDNAを切断してくれることが特徴です。
フラジールを服用すると2時間ほどで血中濃度が高まり、メトロニダゾールが全身に広がります。
約1週間は服用が必要で、途中でやめると原虫が生き残る可能性があるため注意しましょう。

薬を1週間服用したらもう一度受診して、原虫がいなくなっているか検査を受けることが大切です。
家族の誰かに残ったままだと、また家庭内感染が広がる恐れがあります。
ほかに注意すべきは家庭内で使用するタオルは別にして、こまめに洗濯ししっかりと乾燥させるようにして、風呂場やトイレも清潔に保つようにしましょう。
トイレは、除菌シートで便座などを拭いてから使用するようにすればより安心です。
治療が終わるまでは性行為も控え、できるだけ陰部を清潔に保つとともに、湿気が帯びにくいようにトイレをした後はできるだけ水分が残らないようにトイレットペーパで軽く押さえるようにしてふき取ります。